デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2024/01/24

無神論者が書いたものを読むとすっとした気分になる。世界に神が居ない前提で考えたことが持つ不思議な明るさみたいなものに惹かれるのだ。(みんなが言いづらいことを代わりに言うのを見てるとスカッとする、とかそういうわけではない)

「人間も生命も遺伝子の乗り物に過ぎない」と言ったドーキンスという生物学者がいる。これだけ聞くと、自由意志とか否定する嫌なやつに聞こえるけれど、実際に出典となる『利己的な遺伝子』を読むと、自由意志とかはない前提で、じゃあどうしよう?ということを考えたいんじゃないかなあという気になる。

そのドーキンスの言葉はかなりすっとする。「自然は人間に説教するためにあるのではない」という言葉が好きだ。なんせキリスト教圏では、世界は神の作ったものだから、世界を知ることは神の意志を知ることで、世界から教訓を読み取ることは神の意志に従って生きる敬虔な行為だ。動物に同性愛とかあったら教訓にならないので困る世界観だ。

けど、ドーキンスにとって、自然を説教くさいものにすることは、人間偉そうすぎ仕草に見えるのだろう。

自然は人間とか関係なく勝手に生えてる。たったそれだけのことが明るいな〜と思う。

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