デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2024/06/27

友達が、経営者が読むような本を教えてほしいと言うので、『ジョブ理論』『Hello World』とかの本を紹介したのだけど、自分を経営者にしたものは一体なんだったかを思い出すと、先輩経営者がやっていたフェルミ推定を真似し始めてからだったなと思う。

フェルミ推定とは、例えばあるゲームが200万本売れたとニュースを見たとする。200万はただの数字抱けれど、経営者ならそのゲームの値段を見にいく。8000円のゲームだったら200万×8000円で、160億円売れたのかーとか言う。円にするといろんなことがわかる。160億あれば、年収800万の人を1年なら2000人、10年でも200人養える。大変なことだ。逆に、年収800万の人を100人集めて5年も開発してたら40億もかかる。8000円のゲームが50万本売れてようやくトントンだ。実際入ってくる額はもっと少ないだろうから、制作チームの本当の笑顔が見られるのは100万本とか売れてからだろう。

価値を物差しにして、損得を勘定していくわけだ。シカゴの調律師の人数を見積もるだけではフェルミ推定は実用的ではない。当たり前みたいな話だけれど、これを知らない頃の自分もいた。

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