デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2023/11/08

どれだけ乗客が不安に思ってても飛行機は無事に飛ぶ。飛行機が運行するのは祈りの力ではなく、技術と仕組みの力だからだ。祈りや不安に左右される世界のことを祈祷パンクと呼んでみる(スチームパンクは蒸気機関に左右される世界で、サイバーパンクは通信に左右される世界なので)。

小企業の経営はかなり祈祷パンクだ。不確実性の方が高いし、予想外のことがどんどん出てくる。祈祷パンクは10年とか続けるにはつらすぎるし飛行機は当然飛んだ方がいい。できるところから仕組みを作ろう、たとえ捨てることになってもまた作ればいいのだから、と何か仕組みにするにも、経営者はまた祈祷パワーを使うことになる。物事のはじめは祈祷パンクでしかありえないのだろう、最初の飛行機を作った奴らもきっと空を飛びたいと祈っていただろうから。

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