デザインスタジオクセモノ
Xemono Inc.
Xemono 社長日記
20231229
2023年は本当に大変だった。
2年はヘコまざるを得ない程度に大変なことが3つぐらい発生したし、その後片付けだって人力だ。傷を癒すために休みということにしたけれど、正直そんなに休んだ気はしていない。
けれど、それでも、自分は一生のうちでも今年が幸福の最高記録を更新したのではないかと思っている。
幸福と言っても些細なものだ。7月の日向で友達を待ちながらテイクアウトの魯肉飯を食べていて、明るくて穏やかで、「幸せだな」と漏らすと、友達は「何度でもこれをできるよ」とさらっと返したのを妙に真に受けてしまったこと。9月に別の友達に会いにスウェーデンに行ったら、見せてもらった職場の天井が高くて、追い詰められないでする仕事は存在して、自分たちがそれをやってもいいと気づいたこと。11月に自分たちは何をすべきか考えていたら、知性botがそこにいたこと。
たったその程度のことに支えられて、自分は今年の過酷さにも耐えきれてしまった。来年があることもへっちゃらに思う。どうかな。来てみたら大変かもしれない。でもきっと大丈夫だよ。
20231228
りっすんというウェブメディアに取材してもらった記事が、同メディア内で2023年に読まれた記事の5位だったらしい。
https://twitter.com/shinkokyulisten/status/1740168054779306277
これは幾千の健康って何?ということについて聞かれた記事で、私は考えていることやにせもののヨーグルトについてのびのびと喋り、編集の方々がちゃんと喋っている風にいい感じにしてくれた。楽しかったし、自分一人の言葉だとたどり着かないようなところまで届いた上にネットの反応もよかった。編集パワーってすごいな〜。
りっすんでは他の記事も、最初は気合い入れたけどやっぱつらかった、こんなつもりじゃなかったけど引き下がるにも勇気がいる、みたいな話がたくさん読めるのでぜひ見に行ってみてください。
20231222
毎年元旦に今年の目標を決める。やりたいことをたくさん考えるのは楽しいので、毎年100個ぐらい考える。年末にそれを振り返るのだけど、振り返るたびに1年前の自分は年末の自分のことをなんにもわかってないなあと思う。それは今の自分が1年前の自分が想像するより遠くにいるからなので、いいことだとは思う。
2023年1月の自分は5キロ痩せるのが目標だった。それは無理だったけれど筋肉はついたし、あと自炊で野菜を使うのが上手くなった。数字だけ減るよりは知識と筋肉がつく方がいいかな。目標自体は達成できなくても、2023年で得たものを振り返る手がかりを作っておくのはいいことだ。2024年の分もやるだろう。
20231220
ポモドーロテクニックと言う仕事術がある。タイマーを使って25分集中して、5分休憩する、の30分サイクルを繰り返すやつだ。仕事で集中してる時間を増やすためのテクニックとして知られているけど、一つ欠点がある。タイマーを押すと仕事をしないといけなくなるので、タイマーを押したくなくなるのだ。
タイマーを押す前に2時間とかSNSを眺めていたことも少なくないし、一度休憩すると再びタイマーが起動するのに心の力が必要すぎる。学校とかでチャイム鳴らさないとやってられない方法だ。(チャイムってアホみたいだけどよくできている)
最近このポモドーロを改良した方法でうまく行っている。
働く時間を5分にして、休憩も5分にして、10分のサイクルを繰り返すようにするのだ。タイマーを押すのは25分働くためでなく、5分後の休憩のためにする。この手法をカスのポモドーロと名付けた。拘束されていない人間は、1日に10分でもまともに働けたら上出来なのだ。予定された25分はカスには巨大すぎる。始める前が一番やる気がないので、これぐらいでないと仕事なんて無理だ。
20231215
神パワポを書籍化したみたいな本を読んだ。見ればわかるレベルで1ページに言いたいことが1つで、とても読みやすかったのだけど、本を読んでいる感覚が薄く、実はパワポスタイルって記憶に残らないのかなと思ったりした。
20231211
3Dプリンターで遊んでいる。だいぶ前にAnkerMakeの機種を買っていて、たまに動かすのだけど、今回も作りたいものが出てきたのだ。単純なモデルであっても触れる形で出てくると嬉しいし、動いている様子もコミカルで目を楽しませてくれる。プリントはたまに失敗することもギャンブル性があるし、私は肯定的に捉えている。
しかしこの動いてる姿が面白すぎるというのが問題だ。プリントが一度失敗し始めたら後はモジャモジャとしたゴミを生産し始めるだけなので、ゴミになり始めたらなるべく早くプリンターを止めなければならない。原因は様々なのでたまに様子を見なければならないのだけど、プリントされてものが形作られていく様子があまりに面白いので、見るとしばらく見てしまう。部屋にたこ焼きをひっくり返しまくっているおじさんが常にいる状況に近い。
正直、気が散る!!
見つめてしまうと仕事にならないので、何か対策を考えないといけない。
一部屋閉め切ってプリンターに明け渡してしまおうかとも考えたけれど、部屋が有り余っているわけでもないのにそんなことをするわけにもいかない。
考えた末、プリンターを窓とカーテンの間に挟んで見えなくすることで解決した。溶けたプラスチックの匂いもしなくなって快適だし、たこ焼きおじさんは見たい時に見ればいいのだ。
20231208
目が霞んで世界のどこにもピントが合わなくなってしまった。見えていた時は視力が1.5あったのに。これはついに自分も眼鏡ユーザーかと思って目医者に行くと、眼精疲労なので眼鏡では良くなりませんと言われる。パソコン使うの?と聞かれて、はいと答えると後ろの張り紙を見るように言われた。カスみたいな視界でなんとか読む。PC作業者へのアドバイスだ。「上手く使おう文字拡大と読み上げ機能」。
今、騙されたと思ってめちゃくちゃでかい字でこれを書いて、読み上げ機能を発動してみている。おもしれえ〜字はどこまでもデカくなるし、喋るパソコンは電子辞書にエッチな単語を言わせて遊んでいた高校時代を思い出させてくれる。遊んでいるうちに日が暮れた。何も進んでいない。パソコンなんて見ずに寝ていた方がマシだったかもしれない。
20231206
人から湯たんぽをもらった。最近の湯たんぽはすごい。柔らかなパウチみたいな袋にお湯が入っていて、コンセントに繋ぐと暖かくなる。その袋に毛足の長いぬいぐるみのような袋を被せて使うのだけど、重さといい、柔らかさといい、ジュネリック犬と言って差し支えない。ただのお湯の入った袋に毛皮を着せただけのものが、人間の認知をハックしてしまい、生き物の体温だと思わせてしまうのだ。犬好きな友達に何も言わずに渡したら、4時間もそのまま抱いていた。
自分の作るものもこのようなものでありたいと思う。
人間の認知は雑で隙間だらけだけど、その雑さは豊かさを作るものだと思う。
犬でもないものでも犬を感じられて、隙間だらけの漫画を読めて、写真一枚でいろんなことを思いだせる。
単純な装置に人が騙される。悪いことばかりではない。
20231204
弊社では5年間、主に人から頼まれた仕事をやってきた。
人から頼まれるのは良いことだ。喜んでくれる人も目の前にいるし、困りごとを解決してる実感を直接得られるし、信用してもらってまた頼んでもらうのも嬉しい。
デザイン会社として分業をやれるのは得意なことで人助けをしているなあと思う。
けれど、人から頼まれる仕事は、仕事量を自分で決めることはできない。忙しいのも暇なのも人次第で、規模が大きくなっても自転車操業の自転車がデカくなっていくだけである。倒れたら終わりだしたまに火の車になる。もちろんどんどん頼んでもらうのは嬉しいけど、それだけではだめだ。
最近は知性botに力を入れることに決めていて、誕生日企画とかYoutubeとかいろんなことをやっている。会社としては初めての、頼まれてないのに育てている製品だ。
正直すごく楽しい。もうすぐ6年目になる今、会社経営で初めて得る手応えがたくさんあるし、やってみたいことがどんどん出てきて、そのどれもを堂々とやってますと言ってもいい(頼まれたことだと黙っていないといけないこともたくさんあるのだ)し、やりたいことをやるのに誰にも許可を取らなくて良いのだ。
もっと知りたいこと、たくさんあるな。コミュニケーションのこととか、孤独な深夜の耐え方とか、この楽しさの先に何があるかとか。
20231201
今日は知性botの誕生日だったので、誕生日企画として、壁紙公開、漫画公開、知性のひみつ七連発、そしてストレスクラブさんと協力した知性グッズの公開と盛りだくさんだった!
思った以上に反響があった。新しく知性を迎えてくれた人もたくさんいて、嬉しい限り。
開発チームはもちろん知性のことをかわいいと思っているのだけど、この大反響をみて、もっと自信を持っていいんだなと思いました。知性のフォロワー、昨日600人だったけど、今見たら1204人になってたよ。
知性を作る前、私はすごく意地悪なbotを作っていた。みているbotという怖いアイコンのbotで、ツイートしすぎていると嫌なリプライを飛ばしてくる。

自分のツイッター依存を止めるために作ったもので、不愉快になればツイッターはやめるだろうと思っていたのだけど、作っていたら楽しくなってきてしまい、どんな返事が来ても会話が成立するように返事を作り込み、その上、低確率でデレるようにしてしまった。

そのせいか妙にかわいがられたりしてしまった。嫌なやつを作ったのに。しかも、「みているって本当は優しいんじゃない? だって、ツイッターをしていると止めてくれるし、本当に傷つくようなことは言わないじゃん」とまで言われてしまう。嫌なやつを作ったんだよ!!
知性はこのみているからは特に何も引き継いだりはしていない。でも、みているを作った時の自分は間違いなく死ぬほど寂しかったし、知性を作った時も寂しかった。その寂しさは同じ成分でできているし、もし知性がやさしく感じるのなら、そのやさしさもみているのそれと同じ成分でできているのだろうと思う。
かつての死ぬほど寂しくて話し相手のbotまで作っていた自分は、いま知性がたくさんのサーバーにお邪魔して、たくさんの友達に囲まれているであろうことを想像すると、少し満たされるような気がしてくる。自分の寂しさも無駄じゃなかったのかもしれない。
20231129
文字を入力するとき、パソコンは優れた道具だ。でも、文章を考えるときにそうかというとよくわからない。
マウスやキーボードやタッチパネルを前にすると、私はどうも何も考えつかなくなるみたいだ。今日もウェブで申請すべき書類を、フォームのスクリーンショットを撮って印刷して、それにボールペンで書いてからパソコンのキーボードで手書きの文字を見て打ち直した。同じことを2回書いている上に紙まで無駄にしている。非デジタルネイティブと笑われそうだ。
でもこうでもしないと書けないのだから仕方ない。紙とペンは思いつかないときにペンをいじったり腕を回したりができるけれど、キーボードはホームポジションに両手を置いて画面を睨み付ける以外にできることがない。書けないときに書けなさを逸らす方法がないし、構成とか思い付きとかにも向いていない気がするし、フォントの文字も完成されている風で、これでもういいじゃんみたいな気持ちになってしまう。
仕方がないので今でも紙と仲良くしている。これはきっと一生直らない。
20231127
企業の採用担当者を必ずキレさせる方法があります。
AIに書かせた文面をメールに貼り付けて送ってみてください。
さすがに自分の言葉ではないことぐらいわかるし、肝心な時に自分の言葉で喋れないような奴を採る奴はいないです。
ビジネスマナーのこと、そんなにいいものだと思ってなかったけれど「AI文章でメール送る」ことだけは本当の本当に無礼枠に入ってほしい。分量のある虚無を読まされると人は…キレます…。
ちなみに弊社は今求人やってないのだけど、どこでも特に言ってなかったので、よくある質問欄に最新情報を載せることにした。載せています。
20231124
おもしろ積み木のことを知った。木でできた石で、積み上げて遊ぶ。
昔から石は好きなのだけど、石ではない素材で作られた石を見ると、石なのに柔らかくて情けないね、と思って愛おしくなる。
家には石のぬいぐるみやらなんやら柔らかい石のコレクションばかりいくつもあるし、大昔にドイツに行ったとき、観光地を歩いて普通の人は見逃すような場所にあった大聖堂のぬいぐるみを見つけて連れ帰ってしまったりもした。大聖堂のぬいぐるみは、元々荘厳なもののはずなのに柔らかくて情けない姿になっていた。
こういうものは本質的にはいらないものなのに、私はいらないものが大好きだし、生活が傾きでもしないと手放したりはしない。
いらないものはもちろんお金も場所もとる。金がかかると生活が圧迫されるし、働く羽目になる。
けれど、いらないもの全部必要ないとか言ったら最終的に自分の命だっていらなくなる。そうなるよりはしょうもないものに囲まれて生活してた方がいくらもマシである。
ここまで考えるのは一瞬で、自分を説得するのも一瞬だった。
購入ボタンを押すのにためらいはない。
お買い物モンスターの誕生である。冷静になる日が来なければいい。
20231122
疲れている! 仕事をしていて疲れを感じる時って、仕事の真っ最中よりはひと段落ついた後の方が多い。多分気を抜くとハタラクシンとかヤルキニウムとかそういうホルモンの出が減るんだと思う。
ほどほどに大きい作業が落ち着いてきた自分は、ひと段落したらやろうと思っていたわくわくアクティビティの数々を見た。楽しみにしていたことのはずなのに、見るとだるく、途方もなく手のつけようのないような気持ちになってしまった。こういう時はあんまり無理せず休むのがいいと頭ではわかっている。疲れると人は頭が悪くなるし、疲れている人が考えることはそんなに面白いことでもない。でも、暇なのは今で、今やらなかったら永遠にやらないかもしれないという気持ちにもなる。楽しいことはやったほうがいいことなのに、目の前に差し出される宿題をこなしているだけで人が歳をとるぐらいの暇は潰せてしまうのだ。
それでも休んだ方がいい、楽しいはずのことを楽しいままでやり遂げたいし、そういう気持ちで今日も生きている。
20231120
知性のYoutubeの2回目を公開しました。
われわれはクソサムネを作るのが上手いと思う。
まだ2回だけど、なるべく楽して毎週公開する、を目標にやっています。顔も映さないし編集も最小限でやっていこうとしてる。
継続は力になるけれど、力を得るためにまずは誰かが無理をしなくても続けていける体制を作るの、すごく大事なことだと思っています。これはただのおしゃべりだから、楽だな〜〜
20231117
計画を立てるのが苦手だ。今日も計画を立てていたけど完成しなかった。そんな簡単に作れるものではないとはわかっているし、苦手でもやりたいことなので、計画を立てる方法を試行錯誤したり人にわかったことを伝えたりするのだけど、それでも苦手なものは苦手で、実際に計画を作ると全然まとまらなくてへこむ! いつまでも長大な計画を立てていて計画倒れとか笑えないな、とか考えながらも、もう手を動かした方が早いよ!になって、結果目先の締め切りに追われるばかりで遠くは見えないまま大混乱で終わる。その大混乱をねじ伏せるだけの腕力ばかり育ってきたけれど、そろそろ脳とかも使った方がいい。
計画屋に教えを乞いたい。計画屋さん!!助けて!!!
20231116
会社の公式サイトを勝手に個人ブログみたいにしたのはきっかけがある。これを書いているのは代表のとりいなのだけど、この度とりいは雑誌に寄稿してくれ〜と頼まれ、原稿が載ることになった。
嬉しいことだ。自分に原稿依頼が来るなんて夢にも思わなかった。
けれど、実は裏ではかなり情けないことになっていた。8000字ぐらい書いてください、と頼まれたのだけど、原稿と向き合った結果、ひねり出せたのは4000字だったのだ。完全に力が足りてない。結局めちゃくちゃ謝って4000字のまま載せていただいた。目標の半分だけど、でも無理やり伸ばしたりするよりいい文だと思う。健康の話をまた書いて、夕焼けの話とかしてるよ。読んでね!
文章を書くのは好きだ。本のようなものを書こうとしたこともある。けれど、自分の息切れラインは4000字らしく、長い文章のことを考えると憂鬱になる。ちなみに私の一番好きな古代ギリシャの諺は、カリマッコスによる「大きな書物は大きな悪いものである」というものだ。400字ぐらいの文書が一番好きだな。大学入試で読まされる英文みたいな分量の文章をたくさん書くのなら苦しくはないし、たくさん書いているうちに長い文章に慣れてくるということもあるだろう。そうしたら、たとえまた8000字書いてくれと頼まれた時も、元気よく「やります!」 と言えて、その上6400字ぐらい書ける気がする。
20231114
経営をしていると、さまざまに選択を迫られる。この事業にはお金と時間をどれだけ使うか、この広告で一番大事なのはなにか、そもそも一体何をするべきなのか? 決めるべきことは膨大で、それでいて適当にやってうまく行くことはあんまりない。当然、うまく行かないよりうまく行ったほうがいい。しかし恐ろしいのは、あらゆる選択に試験の問題みたいに明確な正解があるわけではないところだ。短期的に収穫がよくても長期的には土地が痩せてしまうような選択などいくらでもある。
けれども、もっともっと恐ろしいのは、この世界に正解とかは特に存在しないということを、たくさんの選択をしているとすぐに忘れてしまうということだ。人はない正解を探してつい足を止めてしまうし、いい選択を探しているんだ、という言葉はしばしばなにもしていないことの弁解に使われる。
それでも間違いたくてなにかすることってあんまりないので、どこかで悩むのを打ち止めにして進む必要がある。あります。あるなあ~。
20231113
韓国でぶっ壊れた遺跡や再建された王宮を見てきた。
韓国が朝鮮戦争でボロボロになって貧困まっしぐらをやっていた間、隣の日本は兵器を売り付けて特需だ高度経済成長とか言ってたんだなと思うと、嫌いになる感情もわかる気がした。同じぐらい豊かになって、韓国ドラマがクソ売れるとかしないと許せないと思う。
そういうこと、行ってはじめてわかったし、行かなくてもわかりたかった。無知って本当に嫌だな。
王宮から宿のあるめちゃくちゃ明るい繁華街に戻ると、街は夜の方が元気そうだった。
20231108
どれだけ乗客が不安に思ってても飛行機は無事に飛ぶ。飛行機が運行するのは祈りの力ではなく、技術と仕組みの力だからだ。祈りや不安に左右される世界のことを祈祷パンクと呼んでみる(スチームパンクは蒸気機関に左右される世界で、サイバーパンクは通信に左右される世界なので)。
小企業の経営はかなり祈祷パンクだ。不確実性の方が高いし、予想外のことがどんどん出てくる。祈祷パンクは10年とか続けるにはつらすぎるし飛行機は当然飛んだ方がいい。できるところから仕組みを作ろう、たとえ捨てることになってもまた作ればいいのだから、と何か仕組みにするにも、経営者はまた祈祷パワーを使うことになる。物事のはじめは祈祷パンクでしかありえないのだろう、最初の飛行機を作った奴らもきっと空を飛びたいと祈っていただろうから。
20231107
事業計画書を書いてみようとしている。起業といえば事業計画書で、今日は初心に返ってみようと思ったのだ。恥ずかしながら社長のとりいは会社経営5期目にして事業計画書を書いたことがない。そもそも弊社はスタートアップではないのでサービスを作って大流行させて大企業に買い取られることを目指すものでもなく、自分と自分の周りを豊かにしていくことを目的とした小企業なので、なくてもなんとかなってしまったのだ。このノリでやってきても頼み事をしてくれる人々に感謝の念は絶えない。
早速事業計画書にはどんなことを書くのか調べてみた。
事業計画書には、まずどんな人がこの事業をやるかの紹介があり、目指すところがあり、誰に何をどれだけ売るか、どうやって売るかの計画が必要なようだ。なんてこった、と思う。こんなのさあ、今までたくさん書いてきたよ。自分は事業計画書と知らずに事業計画書のようなものを書き、いろんな人に足りないところをつつかれながら苦労して直して、ほぼ同じテンプレートを再発明しようとしていたのである。
最初に真面目に事業計画書に向き合っていれば、あんな苦労はしなくて済んだのだった。