デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2024/03/13

かっこいいと思ってギターを買ってから、もうすぐで15年とかになる。売ったり買い直したりいろんなことがあったけど、今でも暇な時に鳴らしてみる。15年もギターのことを気にしてた割には上手くなっていない。

珍しいコードを覚えてみたり、楽譜が読めるようになったりもしたけれど、不思議と音楽にならなくて、なんか綺麗な音が出てるだけ、みたいな感じだ。

ある日、思い立ってART-SCHOOLの耳コピをしてみた。
このように美しくかっこいい音が出ているのだから、さぞかし難しいことをしているだろうと思ったら、3つの音をしっとりと弾いているだけだった。何かの間違いかと思った。こんなの、ギター始めて4日目でもできるじゃないか! けれど、間違っていたのは自分の認識だった。たとえたった一つの音しか出せなくても、それを音楽と思いながら鳴らせば、音楽になる。

自分の音から何の風景も見えないのは、自分が上手にフレットを押さえることに必死で、夕焼けとか悲しい恋のことは特に考えていなかったからだ。

今では練習というのは、狙った弦を間違わずにはじくことではなく、何かいい風景のことを考えながら、自分の音がそこから近づいたり遠ざかったりするのを感じることだとわかる。

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