デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2024/06/28

人に物心のついた時期を訊ねると面白い。3歳からついていたと言う人もいる。自分はかなり遅いほうだ。中一まであらゆることの意味をあまりよくわかっていなかったし、名探偵コナンのアニメを見ていた記憶はあるけれど、なぜコナンたちが証拠と呼ばれる何かを必要としてたかはわからなかったし、ゲームのエンディングを自力で見たのもそれ以降だ。人より虫に近かったと思う。小学生のはっきりとした記憶としてあるのは、帰り道の柵に傘をカンカンぶつけて歩いたことに、公園の長い草についていた麦みたいな穂をむしっていたこと、曇りの日は全て土曜日だと思っていたこと。自分に物心がつくまえの方が不思議と明るい。

13歳から24歳ぐらいまでは、自分に意識が発生した成長痛でずっと苦しんでいた気もする。

3歳から物心があった人は、苦しくなかったのかな、と勝手に思う。次の生が存在したとして(全くしてほしくはない)、どうか意識なんてない生き物であってほしいと思う。虫にも記憶や痛覚がある(本当にあってほしくないけど、あると思う)とすると、生命に向ける態度として慈悲以外はマジでない、まで思うとかなり仏教になってくる。

今思い出すと、物心の発生と性欲の自覚はほぼ同時だった気もする。余計に哀しい。


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