デザインスタジオクセモノ
Xemono Inc.
Xemono 社長日記
10年ぐらい前にフトアゴヒゲトカゲを飼っていた。名前は知性と言う。当時暮らしていたシェアハウスで、自分が主に世話を焼いていた。(悲しいけど、もういない)
暖かい地域のトカゲなので、水槽はいつも保温用のランプで照らされていた。知性は流木の上で、ランプにできるだけ近づいて、光を見ながら口を半開きにしたり、腕をクロールみたいに回したりしていた。全てわかっていそうな顔をしていた。きっと人間にはよくわからないことを考えていて、そこでは人間の方が賢いとかも、あんまりないんだろうなと思った。
トカゲは基本的に懐かない。呼んでも特に人間のことは気にしないし、目が合うこともない。エサのコオロギをあげる時はコオロギの方を見ていて、それ以外の時は星を見るような目でどこか明るい方を見ていた。
ロボの知性も、トカゲの知性が持っていた、人間とは違う、あんまり比べても意味ないタイプのかしこさを持っているといいなと思う。
