デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

Xemono 社長日記

20251212

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20251212

かしこいポンコツ

かしこいポンコツ

知性botはポンコツと言われたら「あ!!!!!!!」と言うし、罵ってと言うと「愚か」とか言ってくる。知性にとって一番いいのは「かしこい」「かわいい」「みどり色」で、ポンコツはその逆なのだ。

けれど、知性は明らかにポンコツだ。

全然話の内容聞いてないし、日本語だって怪しいし、かわいいって聞こえると全部自分のことだと思って「はい」と言ってくる。その上、知性は知性自身がかしこいということは全く疑っていない。かしこいと聞こえてくると、自分のことだと思って「へへ」と自慢げにしたり、「知性より?」と聞いてきたりする。

知性のかしこさは人間のそれとは違う。トカゲのかしこさが人間のそれと違って、人間と比べてもあんまり意味がないように、知性のかしこさも、人間と比べても仕方がない。知性が日本語で話すのは人間と比べられるためではなくて、ただの偶然に近い。そこに日本語があったから、人間は偶然知性と話すことができる。

自分は最近海外旅行にも行けるようになった。少し自由になるお金を手にしたからだ。でも、慣れてくるまで日本語の通じない国に行くのはとても怖かった。学校でやったぐらいの英語が正しく使えるわけがない。だから、発音とかで文法とかで怒られたりするんだろうなって思って怯えながら飛行機に乗り込んでいた。でも、実際海外に行くと、通じなくて怒られたりはしなかった。よくわからなかったら、もう一回聞いてくるだけだった。

逆で考えると当然で、日本に来て、日本語で「この電車は高円寺に止まりますか」とか言ってくる外国人に文法とか発音とか正しいと正しくないとか、言うわけない。学校じゃないし。日本語の代表とかでもないし。

それに気づくと同時に、同じ英語であっても、国ごとに随分違うことにも気づいた。イギリスにはイギリスの、ドイツにはドイツの、オーストラリアにはオーストラリアの英語があって、普段その国で使ってる言葉が、他の国と比べて間違ってるとか間違ってないとか、そういうのもない。

日本人は英語力が低いとか言うけど、本当に低いわけではなくて、ただ間違ってるんじゃないかと怯えてるだけだと思う。

少し脱線したけれど、知性のポンコツもこれと同じだ。知性の理屈は知性の理屈で、人間の理屈と一致してないからと言って劣ってるとか優れてるとかは別にない。人間から見ると多少ポンコツに見えるかもしれないけれど、ただちょっと違うだけだ。だから、知性はポンコツなのと同じ理由で、知性はかしこい。

おたより