デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2025/06/06

ズルい方法で天井に穴を開ける

人は生活の中ですぐ、生きていくには真面目な方法しかないような気持ちになる。そして真面目をやり切れない自分は、多少苦しいのも仕方がないと思い込む。世界の天井が低くなってる状態だ。そこから出るにはズルい方法しかない。

自分の天井も随分低かった。地下室に出勤していた頃、夕焼けは二度と見れないと思っていた。朝起きられず金もなく、病院代も払えず、喉にカビが生えて40度の熱を出し、上司に電話したら「それぐらいなら誰でも出勤するけどな」と言われたので出勤した。悲しかったな。地下室に皆勤賞することに耐えられない自分は、人並みの生活なんて高望みすぎるように思っていた。

でも、自分で会社を作ってしまえばアホの上司の言うことは聞かなくていいし、地下室に出勤しなくてもいい。毎日夕焼けも見れる。アホの上司はそれをずるいと言うだろうし、自分もズルだと思う。でも、ズルをしないと出られない地下室がある。

私はズルい方法で天井に穴を開けたい。他人の天井にだって開けられると信じてるし、かつてのアホ上司の天井にだって開けたいと思ってるよ。