Xemono 社長日記

地に足をつけるとマジでいい。夢を追うなという話ではなく、椅子の話だ。
私は身長が低い。私にとってデカすぎる椅子は数あれど、小さすぎる椅子にはほとんど出会ったことがない。
私の父はアメリカに行った時ロングと呼ばれていたという。座るとみんなと同じぐらいの座高なのに立ち上がると誰よりも背が低い。座高が長いのだ。そして私はそのロングの娘となる。
オフィスチェアを限界まで低めてもかかとがつかず、常に爪先立ちみたいになってしまう。自分は足がしっかり地面に置かれていないと集中力が分散してしまって仕事にならない。
オフィスチェアに座ると車輪の上のところにつま先を乗せて、なんとか安定する。座るというより落ちないようにしている感じだ。劣悪な労働環境と言える。
椅子屋の兄ちゃんに相談したら、足台を使って足を高いところに置くといいですよ、と眠たいことを抜かしてきた。足の短い人間を舐めないでいただきたい。オフィスチェアは安定のために、車輪がついている軸がヒトデみたいに広がった形をしている。そのヒトデの部分に当たらないような場所に足台を置くと、その時点で足が遠い。届かない。つま先で足台に触れると、足台自体が滑ってどこかに行ってしまう。足が長いやつが頭で考えたような方法がロングの娘に通じるわけない。ガキの頃を思い出してみろって!足ブラブラさせながら成し遂げられたことがいくつあるんだよ? 足が浮いてるとマジでなんにも集中できないんだって!
しかしそんな私もようやく自分向けの椅子を見つけることができた。無印の箱である。箱なので物も入る。足がしっかりつく。ちょうどよい箱だ。この箱に座り始めてから全ての仕事がうまくいっている。冗談ではない。進捗が常に1.5倍ぐらいある。背もたれがたまに恋しくなるけど、足がつく方がはるかにいい。
というわけで、Xemono社の社長席は箱となっている。