デザインスタジオクセモノ

Xemono Inc.

2024/02/09

アイデアが面白いか検証するためのプロトタイプを作っている。

プロトタイプを作るのは好きだ。ショボい素材やごみ捨て場から拾ったような材料から作った試作品を囲んで、人々がもっとこうしたい!と期待や想像を膨らませていく様子を見ているときが一番うれしい。 とりいさんに作ってほしいんです、と言われると本当にありがたい気持ちになるし、たくさんワクワクしてほしいなと思って頑張って作る。

けれど、同時に恐怖もある。作っていると自分では面白いかわからないし、やっぱこれゴミじゃないの?という気持ちになる。素材をいいものにすれば見かけの完成度は上がるけれど、面白いか確かめるための試作なので、そこを頑張ることは逃げに相当する。つまらなかったら捨てることもできるし、かっこよさが足りなければ角生やしてみよう!とかできるのがよい試作品だ。完成品に見えてしまったらおしまいだけど、それは同時に取引先にゴミかもしれない何かを見せにいくことを意味する。

安心するためには人に見せるしかないし、検証のためだから別にゴミだって構わないはずだ、形になるまでやるしかない、という気持ちと、自分って天才かもしれんな、こんなのバカウケモテモテだよ、みたいな気持ちの両方があります。あるなあ。助けてくれ。

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